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ポストフィナステリド症候群(PFS)とは?

ポストフィナステリド症候群とは、フィナステリド(プロペシア)の副作用がフィナステリドの服用を中止しても改善しない状態のことを指します。

 

一般的な薬の副作用は、副作用の原因となった薬の服用を中止すると副作用の症状もなくなります。
しかし、プロペシアを始めとするフィナステリド配合の薬の場合は、例外的に服用を中止しても副作用が続くケースが報告されています。

 

ポストフィナステリド症候群は、新しい症状のため、まだまだ分からないことが多いのが現実です。
そのため、アメリカではポストフィナステリド症候群財団(The Post-Finasteride Syndrome Foundation)が設立されて、ポストフィナステリド症候群に関する研究が進められています。

 

ポストフィナステリド症候群の症状は?

ポストフィナステリド症候群の症状は、大きく3つの分野に分けられます。

  • 性的症状
  • 身体的症状
  • 精神的症状

 

ポストフィナステリド症候群として、これまでに報告されている症状、具体例を紹介します。

性的症状

性欲障害 性欲が減少する、または、全く無くなる
勃起障害 勃起不全、インポテンツ(ED)

自分の意思による勃起ができなくなったり、いわゆる朝立ちが無くなったりする

オーガズム障害 オーガズムの快感が無くなったり、性的な嫌悪感を抱くようになる
射精障害 精液の量や射精時の勢いが少なくなる
ペニスへの影響 陰茎の収縮やしびれを感じるようになる。

ペロニー病(陰茎硬化症):陰茎にしこりができたり、陰茎が「く」の字に曲がったりする

精巣への影響 陰嚢に収縮やしびれを感じるようになる

身体的症状

乳房の女性化 胸の発達と拡大によって女性のような乳房になる
疲労について 慢性的な疲労や不眠症に悩まされるようになる
筋肉への影響 筋肉が萎縮したり衰弱したりする

筋肉の痙攣が起こる

肌への影響 皮脂の量が少なくなり、慢性的に乾燥するようになる。

肌自体が薄くなる。
肝斑(かんぱん=顔の骨に沿って左右対称に、または目尻の下あたりに左右対称にできるシミ)が発生する。

聴覚障害 耳鳴りが発生する
代謝への影響 脂肪が付きやすくなり、肥満および肥満指数が上昇する。

体温の低下が発生する。
HDLコレステロールの低下、空腹時のグルコースおよびトリグリセリドの上昇が見られるようになる。

自傷行為 自殺未遂および自殺に至る

精神的症状

記憶障害 物覚えが悪くなったり、物が思い出せなくなったりする
認知 思考が低下して、何かを考えるのが遅くなる。

理解力が低下して、問題解決ができなくなる

筋肉への影響 筋肉が萎縮したり衰弱したりする

筋肉の痙攣が起こる

心理的な影響 うつ病、不安になりやすい、自殺観念にとらわれる
感情への影響 感情が鈍って、喜怒哀楽が感じられなくなる。

無感情になる。

睡眠障害 不眠症になる

ポストフィナステリド症候群の発症率と発症タイミング

ポストフィナステリド症候群の発症率は、はっきりとは分かっていません。
海外の論文によると、プロペシア(フィナステリド)を服用した人の20%に何らかの影響が出ているという説もあります。

 

ただし、発症のタイミングについてはデータがあります。
ポストフィナステリド症候群を発症した人に対する調査により、副作用の症状がいつ出たかを調査した結果が以下になります。

発症のタイミング

  • フィナステリド使用中:89.9%
  • フィナステリド中止後1ヶ月以内:7.6%
  • フィナステリド中止後1ヶ月以上:2.5%

このデータから分かるように、ポストフィナステリド症候群は、プロペシア(フィナステリド)の服用中止後に出る場合が約10%あります。
フィナステリドを服用中に副作用が発生していなかった人であっても、発症する可能性があるということです。

ポストフィナステリド症候群の治療法は?治療すれば回復する?

ポストフィナステリド症候群の治療法は、まだ確立されていません。
確実に回復するという治療法はありません。

 

ただし、治療を行う医師に対するガイドラインのようなものは存在しています。
ポストフィナステリド症候群財団が紹介しているサイトには以下のように記載されています。

  • ポストフィナステリド症候群の患者に対して、様々な症状があることを説明する
  • ポストフィナステリド症候群の治療法が限られていることを患者に説明する
  • 精神科、心理療法士、泌尿器科の受診を勧めない(それらを受診しても回復しない)
  • ホルモン療法によって、テストステロンレベルを上昇させ、エストロゲンレベルを低下させる
  • 通常の勃起不全の治療を行う(バイアグラ、シアリス、レトビラ)

 

仮にポストフィナステリド症候群にかかってしまった場合は、AGAを専門に扱っている病院、クリニックを受診することをおすすめします。
ただしポストフィナステリド症候群の治療を行っていない医療機関もあるので、事前に確認をしておきましょう。

ポストフィナステリド症候群は治療よりも予防が効果的

ポストフィナステリド症候群には明確な治療法ががないため、現時点では治療よりも予防することが有効とされています。
ポストフィナステリド症候群の9割は、服用中の副作用が継続しているものです。
そのため、フィナステリドの副作用を発生させなければ、ポストフィナステリド症候群になる確率もぐっと下がります。

 

ポストフィナステリド症候群を予防するポイントは3点あります。

  1. プロペシアは医療機関で処方してもらう
  2. 正しい服用方法を心掛ける
  3. 定期的に医師の診察を受ける

 

1.プロペシアは医療機関で処方してもらう

インターネットの通販や個人輸入代行サイトで販売されているプロペシアやそのジェネリック医薬品であるフィナステリド錠は安全性に問題があります。
安全性に問題のある薬の場合、副作用が出やすい可能性があります。

 

インターネット通販やジェネリック医薬品の安全性については以下のページを参考にしてください。
→安全なプロペシアを通販感覚で購入するたった1つの方法【偽物は危険】
→プロペシアのジェネリック(フィナステリド)の効果と安全性に要注意!

 

2.正しい服用方法を心掛ける

プロペシア、フィナステリドは医薬品のため、服用方法が明確に決められています。
「毎日、同じ時間に、同じ量を服用」することが基本です。

 

自己流で服用して、服用する間隔を変えてみたり、服用する量を増減したりすると、身体への負担が大きくなります。
きっちりと服用しなければ、副作用の兆候を見逃す可能性が高くなってしまいます。

 

3.定期的に医師の診察を受ける

プロペシア、フィナステリドの服用中は定期的に医師の診察を受けましょう。
AGAに対してどの程度効果が出ているのかという確認をしたり、体調の変化、心配事の相談などを行い、心にゆとりを持ちましょう。

 

心に余裕が無かったり、不安な状態のまま、プロペシアを服用していると疑心暗鬼になってしまいます。
副作用ではないものを副作用と思ったり、医師の助言があれば対応可能な状態を放置してしまう可能性もあります。

 

プロペシアの効果や副作用についての詳細は以下のページを参考にしてください。
→プロペシアの効果と副作用